04
2017

SUBシステムの手術から一年

CATEGORYSUBシステム
今回の記事は長くなります!

SUB手術を受けるかもしれないワンやニャンのご家族に読んで頂けると嬉しいです。



明日3月5日でSUBシステムの手術をしてちょうど1年になる。

去年の3月1日に体調を崩した姫様。

何が何かわからないまま5日の入院で毎日クレアチニンとBUNが上がっていって、最終的にはCRE 11を越えていた。

すでに尿毒症の症状も出ていて、嘔吐もひどかった。

点滴の水分を吸収できず、全身がむくんでる状態。

理由がわからないまま、最後の望み、悔いを残さないために血液透析にすがろうとしていた。

血液透析をできる病院で原因を追及した結果、わかったのが尿管結石だった。

姫様の尿管は細くステントが適用外。

そして何より、その時の姫様の血液検査は本当に最悪な物だった。

2016年3月5日の姫様の血液検査の結果

PCV 22 (30-36)
BUN 140 over (計測不能)(17.6-32.8)
Cre 11.0 (0.8-1.8)
Na  141 (147-156)
K   7.7 (3.4-4.6)
Cl 114 (107-120)
P 6.6 (2.6-6.0)
アルブミン 2.0 (2.3-3.5)
それぞれカッコ内が正常値

5日間にわたる静脈点滴で血液が薄まってしまって貧血状態。

BUNもクレアチニンも正常値よりかなりオーバー。

カリウムは突然死も視野に入る数値。

その他に受けた血液凝固系の検査では3つ異常が出ると危ない項目のうち2つ引っかかっていて、多臓器不全一歩手前という診断。

その時できる唯一の手術がSUBシステムの手術だった。

それ以外の手術だと麻酔時間が長くなり、姫様の体が耐えられないとのこと。

残された選択肢は二つ。

何もしないで連れ帰るか、SUB手術を受けるか。

その大きな病院に着くまでの車中、姫様はゴキゲンだった。

お家に帰れると信じて、目がクルクルして、毛艶は夕日をあびて黄金色に輝いていた。

「絶対に助けよう、どんな小さな可能性でも賭けよう」

我々下僕夫婦はどちらもそう思っていた。

本当に考える時間がなく、その日手術ができる先生の予定が空いていたこともあり、即答する以外なかった。

その時にちゃんと手術の危険性も説明して頂いた。

万一の場合、延命処置をするかも聞かれた。

どんなに私たちのエゴでも、どうしてもお別れの挨拶だけはしたいと、処置のお願いもした。

私が担当の獣医さんに最後に訊いたのが

「助かる確率はフィフティーフィフティーですか?」

と、いうことだった。

「そうですね。それくらいと思って頂ければ……」

それが先生の回答だった。

でも、ずっと姫様の生命力を信じていた。

うちの仕事は2月から3月が繁忙期なのだが、去年の3月の記憶がほとんどない。

覚えているのは姫様にまつわることだけ。

本当に地獄のような一週間だった。

手術は3月5日の深夜だったのだが、無事終わったと連絡をもらうまで生きた心地がしなかった。

手術終了予定時刻に病院の周りを夫婦そろって王様と共に車でくるくる回り続けたのも今では良い思い出。


生きてるのが不思議だと言われた数値で、あんなに嬉しそうに私にすり寄ってくる姫様。

とても死に行くものの目に見えなかった。

手術は成功して、みるみると回復して、血液検査の数値も2日ほどで正常値に回復した。

片方しか動いていない腎臓。

そっちの尿管が破裂した時、どんなに痛かっただろうかと想像すると本当に本当に申し訳なく思う。

いつ破裂したかは正確にはわからないのだが、せめて麻酔が効いてからだったら良いのにと思う。

恐らくまともに食べなかったことで、肝リピドーシスも起こしかけていたよう。

開腹時、肝臓のまわりにうっすらと脂肪が覆っていたそうだ。

破裂した尿管から漏れた尿がお腹の中に溜まっていて、本当にしんどかっただろうと思う。

抜糸後にも背中がホットスポットで禿げてしまい、その後も毛は生えてこなかった。

今でも肩の上に10円ハゲがある。

特に痛くも痒くもなさそうなので、姫様の新しいチャームポイントととらえることにした。

退院してから一ヶ月間治まらなかったひどい下痢も体内のバランスが整うにつれ元に戻り、今では人間のか!!と思うくらい立派なウンチを毎日している。

手術翌日からかなり食欲はあったので、新しいフードに慣れさせるのもそんなに手間じゃなかった。

エコーの結果からも開腹時の目視からも、姫様の右の腎臓は機能していないことがわかっている。

血液検査の数値が正常値でも、腎不全においてはすでにステージ1に入ることになる。

結石ができやすい体質の姫様。

尿の排出を100%SUBシステムに頼っているが、二ヵ月に一回の洗浄で詰まる前にある程度流すことは可能だそう。

そのSUBシステムも最初の頃はチューブの流れが悪いと言われたのが、いつの間にか解消されて、今では砂状の石が溜まることはあっても普通に流せる位になっている。

皮膚直下に埋まっているポートも確かに触ると硬い感触があるが、普段はそんなに気にならない。

毎日一緒に寝ているし、だっこしていても平気のようだ。

なんせ元のように元気になったので、ウンチダッシュで走り回ったり、夜の大運動会も健在で、かなり運動量があるのだがそれでチューブが折れたりねじれたりもしていない様子。

本当に元の姿に戻ったと言い切っても良いと思う。

このブログを始めた動機は他のテンパっているご家族に、少しでも情報を提供できればというところが大きかった。

SUB手術のことだけに限らず、急性腎不全で致命的な数値になってから生還した子たちのブログには本当に精神をささえられた。

そして、長期間、慢性腎不全と闘病している子たちのブログからもとても希望をいただいた。

突然の病気で、家族を入院させなくちゃいけなくなったとき、そんな時の飼い主(下僕)たちはきっと必死になってネットから情報を得ようとしていると思う。

私や夫がそうであったように。

とくにSUBシステムの手術はまだ新しく、ネットから得られる情報がとても少ない。

動物病院が手術のことを説明しているサイトはあるのだが、その後の様子や飼い主さんの目から見た体験談がほとんどない。

だから、こうやって元気に生還して、元の甘えん坊いたずらっ子に戻る猫もいることを知ってもらえたらと思う。

もちろん、全てのニャン達がこの手術で良くなるとも言えないし、そもそもSUB手術までしなくても大丈夫な子たちもたくさんいると思う。

薬でも治療法でも何でもそうだけど、何にでも効く万能の物はないんだもんね。

でも少なくとも「SUBシステム」というキーワードで検索して下さった方達。

恐らく担当の獣医さんから聞いた言葉であることが多いんじゃないだろうか?

その可能性もあると……。

そんな方達が少しでも参考にして下さって、心の平安を取り戻す助けになると良いなと思って姫様自慢を続けます!!

そう、生命力が強く、猫らしいツンデレもなく、毎日私にデレデレの姫様は本当に私の自慢の姫様なの!

お仕えしがいのある最高のマスターです。

それでは、次回の記事ではこの一年間、いかに姫様にお仕えしたかを書きたいと思います。

長い記事を読んで下さってありがとうございました。

IMG_0777.png
下僕と遊んで下さる姫様 (2017年3月4日撮影)
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4 Comments

コモモおかあちゃん  

さばちり様

姫様、もう1年ですか。
尿管結石になった時の情況・気持ちが痛いほどよくわかります。

私もアッシュ・キッシュが慢性腎不全になった時もかなり動揺しましたが、尿管結石はさらに時間との戦いで、生きた心地がしませんでした。

私のところは田舎でSUBシステムができなく、SUBシステムのほうが良かったのか、と思うこともあります。


私も出来るだけ正直にアッシュ・キッシュのことをブログに載せているのは、亡くなったコモモの病気のことが 捜しても捜してもヒットしなかったからです。
あの時の不安は言葉にはならないです。

尿管結石もまだレアな手術なのかな?
こちらでは対応できる先生もほぼいなかったです。

腎不全も結石も、他の病気も治せる時代がきますように・・・。

2017/03/05 (Sun) 11:59 | EDIT | REPLY |   

さばちり  

コモモおかあちゃん さまへ

いつもコメントをありがとうございます。

そう、尿管結石の手術ができる病院がない地域もあることを知ったのはおかあちゃんや、他の方のブログからでした。

たまたま我が家が獣医密集地域にあるだけで、動物病院自体が少ない地域もあることを考えて、この記事のアップをちょっと悩みました。

ただ、SUBシステムという単語から検索して下さる方は、突然突きつけられた現実に戸惑ってる方が多いと思います。

あの時の私たち夫婦の絶望と、そんな時に読んだクレアチニン10オーバーから帰還したニャンの話、どれだけ希望を持たせてもらったか。

手術自体はその猫ちゃんの生命力に賭けることしか出来ないと思います。

それをバックアップする人間たちのお力に少しでもなれたらと記事をアップしました。

「姫様は必死に闘ってるんだから、あんたたちもっとしっかりしなさい」

1年前の私たち下僕にそう叱咤する意味もあっての記事です。

もっともっと医療が発達して、そもそも外科手術なんてしなくても薬で結石が溶かせるようになったら良いのにと思います。

お互いあと10年以上は続く闘病生活(そう決めてるんです)ですもんね。

まったりとニャンズと生活しましょうねー

2017/03/05 (Sun) 16:46 | EDIT | REPLY |   

みか。  

はじめまして。

「SUBシステム」検索で辿り着きました。
今まさに不安のど真ん中に居ます。
記事にしてくださり、本当にありがとうございました。

2017/08/16 (Wed) 17:17 | EDIT | REPLY |   

さばちり  

みか。さま

コメントありがとうございます。
「SUBシステム」で検索して下さる方、みなさんとても不安な状態だと思います。
でも、姫様めっちゃ元気で生きてますよー。
手術後に変わったことといえば、前より甘えん坊になったことくらいです。
きっとみか。さまのご家族(お猫様?)も元気になります!!
そしてまたSUBシステム仲間が増えるわけですね(笑
また元気になってお気持ちに余裕が出るようになりましたらコメント下さいね。
いつでもお待ちしてます!

2017/08/17 (Thu) 23:25 | EDIT | REPLY |   

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