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26
2019

咲いたよ

CATEGORY未分類
コメントありがとうございます。
お酒に逃げてるけど、飲まれてはないので大丈夫!!
お日様があるうちは絶対に飲まないって決めてるから……。
ご心配頂き、ありがとうございます。



姫様が旅立ったことを記事にしたあと、の様から枝垂れ桜の鉢を頂いた。

たくさん蕾がついているその開花を楽しみにしていた。

先週末から少しずつ咲き始めた桜も今では枝いっぱいに花が付いている。

王様、姫様、あんなに待ち焦がれた桜が今咲いてるよ。

お外の桜はもう少し先みたいだけどね。



姫様がいなくなって二十日。

仕事が山場を超えたことでやっと実感が出てきたみたい。

ずっと週末も仕事に出てたのが、先週末久々に完全にオフだった。

ニャンズがいたころ、毎日時間に追われての生活だった。

1日4回の食事の用意と、夕方の投薬、そして夜の歯磨き。

王様も姫様も末期には投薬の回数が増えた上に、それぞれの薬のタイミングが難しいので常にリマインダーに追いかけられていた。

姫様はリマインダーの音を覚えてしまって、音がなると隠れることもあった。

今は全てのリマインダーを削除して、静かな毎日。

そして1日がとても長い。

姫様がいなくなってまだ20日なのに、すごく昔のように感じる。

ときどき手が空いたときに姫様を探してしまい、

「あ、もうおらんのんや……」

て呟く自分に気づく。

亡くした直後仕事に逃げた分、今の方が辛いような気がする。



結局姫様の直接の死因はわからないまま。

そして特に突き止めたいとも思わない。

原因がわかっても姫様が帰ってきてくれるわけじゃないしね。

それでもいろいろ考えたことがあるので書いていこうと思う。

姫様の最後の数日間、嚥下が辛そうなのと、王様のときのように口をクチャクチャする様子を見てステロイドが原因の胃炎を起こしてるのだと思っていた。

それでやっぱりアルサルミン(スクラルファート)を飲ませるようになった。

血液検査では貧血を起こしてなかったし、まだ潰瘍から出血するほどじゃないのならきっと回復すると信じて。

嚥下が辛いのは逆流性食道炎になってるのかもと思っていた。

液状のアルサルミンは食道の保護もしてくれるそう。

それなら治ったらまたおいしいものを食べられるね、と思っていた。

姫様の体を神様にお返ししてお骨を拾ったときだった。

斎場の人が骨の説明をしてくれるのだけれど、頸椎の一部が完全になくなってしまっていた。

脊椎は一番太い骨なので普通はちゃんと残るそうだ。

それを見たとき、やっとわかったような気がした。

きっと、骨転移してたんだ。

肺癌の末期は高確率で骨転移になるそうだ。

骨転移になるとかなりの激痛があるらしい。

姫様の診断後、そのことをとても心配して、ペインコントロールのことも聞いていた。

でも、最後の夜までそんなに痛そうな様子を見せなかったのでまだ骨にまで転移してるとは思ってなかった。

骨転移すると腫瘍に冒された部分の骨が弱くなるそうだ。

骨折もしやすくなるらしい。

だからきっと焼いたあと残らなかったんだろうね。

そして、頸椎という場所柄、姫様が嚥下を嫌がったのもわかったような気がした。

それが直接の死因になるわけじゃないのだけど、あの日、無理に引き戻さなくて良かったのだと思える。

もし本当に骨転移が原因で食べられなくなってたのなら、もう二度と美味しいものを食べることなんてできないよね。

きっと強制お給仕もしんどいだけだったろうと思う。

姫様は自分でちゃんとわかってたんだね。




お骨を拾ってたら、SUBシステムのポートを見つけた。

この部分は金属なので焼けないんだよね。

もう既に姫様の大切な体の一部になっていたので、それも一緒に骨壺に収めた。

今は寝室のチェストの上に仲良く二つ骨壺が並んでいる。

王様の骨壺を最初にそこに置いたとき、いつか二つ並べて置く日が来るんだよなとはわかっていた。

その日がこんなに早く来るとは思ってなかったけど。

IMG_7903.png
今、王様と姫様は桜の側にいます


18
2019

最後の夜

CATEGORYその他
姫様へのお悔やみコメントをたくさんありがとうございました。
頭では姫様がいなくなったことをちゃんと理解してるんですが、気持ちがそれを認めたくないというか。
今、現実と感情で折り合いをつけようとしているとこだと思います。



食欲廃絶してからの姫様はやっぱり強制お給仕生活だった。

ペースト状にしたスペシフィックFKWをシリンジで飲ませていた。

それさえも嫌がるようになっていた。

どうも嚥下するときに喉が痛いらしい。

亡くなる数日前、私が姫様の横を通るだけで飛んで逃げていくことがあった。

そのときに心が折れた。

私が姫様に嫌われたことが悲しかったのじゃなく、姫様の大好きだったものがまたひとつなくなってしまうのかと思うと辛かった。

姫様は私のことが大好きで、私がそばに行くと顔を見上げて「かーちゃん!」と呼びかけるように「ニャー」と鳴く子だった。

そのときの姫様の誇らしげな表情。

それが私を見るだけで姿を隠す。

大好きだったササミもサーモンも食べられなくなって、姫様のまわりから姫様の大好きな物がなくなっていく。

そのことが身を切られるように痛かった。

そして、「私たちがそばにいたい」という感情だけで引き留めるのは残酷なのじゃないかと思い始めた。

最後の夜、今までにないくらいの勢いでフードを拒み、そして夜のステロイドを飲ませるときに失禁した。

よっぽど痛かったのだと思う。

その日はちょうど痛み止めのレペタンの座薬をもらっていたので、お尻に入れてあげた。

直後にトイレに行ってウンチをしようとするけど、もう力が入らないのかトイレの中でへたり込んでしまった。

小さく「クーン、クーン」と苦しげな声を出す。

お腹をマッサージしてあげると、ウンチが出てきたのでそれを引っ張って出して……。

それからヒーターの前で横たわっていたけれど、今までにないくらい激しく震え始めた。

座薬を入れた直後の排便だったので、もう一度座薬を入れた。

座薬は効果が出るのが早いみたいで、30分ほどで落ち着き始めた。

でも、姫様の目はもうSUBシステム手術前、病院のステンレスのケージの中で「かーちゃん、助けて、お家に帰りたい!」って叫んだときみたいな生きようとする目じゃなかった。

うつろで力がない目。

それを見て、覚悟を決めないといけないんだと悟った。

その夜、職場のヒーターの前で添い寝して、ちょうど3年前の深夜に受けた手術の日のことを思い出しながら、15分ほどの短い時間だけれどいっぱい語りかけた。

日付が6日に変わってすぐの時間を指す時計を見ながら……。

3年間頑張ったね、生まれてきてくれてありがとう、大好きって伝えた。

そして、「姫様がしんどいのなら、まだ苦しくなる前に、まだ幸せなうちにお行き」と言うことができた。

「あとの哀しみも、苦しみも、痛さも辛さも、黒い感情は全てかーちゃんが引き受けるから」って……。

姫様が旅立ったのはその次の早朝のことだった。

深夜に帰宅してシャワーのあとリビングでみんな寝てしまい、4時前に気がついてみんな揃ってベッドに入った。

6時45分、下僕2の叫び声で目が覚めた。

てっきり寝過ごしたのかと思って飛び起きたら、下僕2が枕の前に蹲ってる。

「なんで……」

と言う悲痛な声で姫様に何があったのかわかった。

姫様は下僕2の枕の上で、既に硬くなっていた。

みんなでベッドに入ったときはちゃんと息をしていた。

お漏らししても良いようにペットシーツを敷いてその上で姫様を抱っこしていた。

3時間ほどの間のことだった。

姫様の目と口はうっすらと開いていた。

猫の苦悶の表情を見たことがあるが、そんな表情とはほど遠い顔で、ただやっぱりうつろな表情だった。

今でも暖かい言葉いっぱいの中で姫様を見送ることができなかったことを悔やむ。

あの夜、覚悟を決めたのならずっと起きていて姫様を見送ってあげるべきだった。

でもね、姫様。

そんなに素直じゃなくて良かったんだよ。

口では「幸せなうちにお行き」って言っても、まだ時間が少しはあると信じてたんだよ。

最後までブラッシング大好きだったもんね。

大好きなものがまだあるし、もう少しそばにいられると思ってた。

本当は心から「行っちゃヤダ!!」って叫びたかった。

でもそれは姫様の苦しい時間を増やすだけのことになるんだよね。

そんで、ごめんね。

かーちゃん、約束を守れてないよ。

かーちゃん、日中は仕事に逃げて、夜はお酒に逃げてる。

黒い感情は全て引き受けるって約束したのにね。

まだちゃんと向き合えずにいるよ。

でも、最後の夜に姫様に想いを伝えることができたおかげで、持て余すほどの後悔はないよ。

とーちゃんは、最後に姫様がよくおしゃべりした日、何を言ってたんだろうってずっと考えてるよ。

私たちがそちらに行ったときになんて言ってたか教えてね。




少しずつ仕事が落ち着いてきたので、闘病時にやってきたこととか、感じたことをまとめていきたいと思います。

SUBシステムのときと同じく、やっぱり情報が少ないなと感じたことも多かったので。

その情報が役に立つってことは誰かが同じ病になってるのかと思うと、それはそれで辛いんだけど……。
06
2019

絶対また会えるね

CATEGORY
今日、2019年3月6日未明、姫様を王様の元へお返しした。

SUBシステムの手術から丸3年と数時間だった。

仲が良かった2にゃん、やっぱり離れられなかったんだね。

まだ現実感がなく、感情がついてきていない。

きっともうすぐどうしようもない感情の嵐がやって来るんだろうと思う。

その前にご報告でした。



姫様のことを愛して下さったみなさま、本当にありがとうございます。

姫様、虹の橋の上で王様と一緒に待ってるんだよ。

できるだけ早く下僕2とそちらに向かうよ。



また落ち着いたら姫様の闘病のことを書こうと思います。

またしばらくお休みします。

みなさんの大切なニャンコさんがいつまでも幸せに家族のそばにいられることを祈って……。

さばちり
01
2019

残された日々

CATEGORY
いつもコメントをありがとうございます。
ひとつひとつ大切に読ませて頂いています。



もう、私たちに残された時間はそんなにたくさんはないみたい。

胸腔ドレーンをつけたおかげで家で胸水を抜くことができるようになった。

今は二日に一回胸水を抜いている。

そのおかげで呼吸は少し安定しているようだ。

でも今週頭から姫様の食欲が廃絶した。

相変わらずの激務で毎日仕事をしながら姫様のお世話をするのが精一杯。

そして残された時間はできる限り姫様といっしょにいたい。

そんなわけでしばらくブログをお休みします。

いつお返事できるかわからないので、コメント欄は綴じさせて頂きます。

姫様、桜はもうすぐだよ……。


IMG_7794.png
今週の火曜日、ひなたぼっこを楽しむ姫様
23
2019

新しいからだ

CATEGORY
いつもコメントをありがとうございます。
うちの子たち、小さなころからフレンドリーで人なつこいんです。
来客大好きで取引先の営業さんがいらっしゃると挨拶に行くので、止めるのが大変でした。
王様は最後までおとなしくフレンドリーな子でしたが、姫様は嫌なときはイヤって結構ハッキリ意思表示します。
でも間違ってしっぽ踏んじゃったとき以外に姫様のシャーって聞いたこと、ほとんどないな。



ステロイド増量でスピードが遅くなったかと思われた胸水の貯留。

やっぱりそんなにうまくは行かなかった。

結局またすぐに溜まってしまった。

二日に一回鎮静剤を使っての胸水抜去には限界がある。

ちょっと前から検討していた胸腔ドレーンを設置することになった。

手術は水曜日に決まった。

火曜日の姫様が外に何も着いていない、最後の姿の日だった。

今後はチューブが外に出て、その保護のためにずっと術後服を着ていないといけない。

姫様の美しい被毛をずっと直接見ることができるのはこの日が最後だ。

いっぱい撫でて、写真を撮って姫様の毛並みを楽しんだ。

水曜日、胸腔内にドレーンを設置するために全身麻酔をかけての手術だった。

心臓にはなんの問題もないし、すぐに終わりますと聞いていた。

この日は姫様を預けて下僕ズは2人とも仕事に戻っていた。

早くて13時に始まって15時にはお迎えできる予定だった。

その15時前後、突然携帯が鳴った。

執刀医さんとは別の先生の声だった。

手術中に姫様の呼吸が不安定になったらしい。

「すぐ行きます」

と答えて、仕事も何もかもほっぽり出して病院へ向かった。

手術室に案内されたとき、姫様が手術代の上に横たわっていた。

この部屋で13年前のあの日、女王様を亡くしたんだった。

フラッシュバックで思わず固まる下僕ズ。

でも絶対的な違いは心電図に反応があり、自力で呼吸しているところだった。

我々が到着したときは一番の危機は去ったあとだったらしい。

先生もかなり焦っていた。

危篤状態だったらしい。

慌てて飛び出してハンカチ持ってなかったもんだから、顔中の穴からいろんな液体が出てきてどうしょうかと思った。

手術自体は成功して、ドレーンが上手く入ったそうだ。

姫様の胸部あたりから少し太めのチューブが出ている。

今後はここから胸水を抜くのでもう鎮静剤は使わなくて済む。

かなり危険な目に会わせてしまったけれど、そんな状態なのならなおさら、日常的な鎮静剤の使用は危険だ。

鎮静剤を使っての頻繁な胸水抜去、呼吸困難を招いた全身麻酔。

どっちにしても危険なのなら、今後鎮静を使わなくて済むドレーン設置に踏み切ったことを後悔はしていない。

鎮静剤を使う様子を見ていたのだけれど、かなり体に負担がかかるのがわかったし、手術前々日の処置のとき、鎮静剤を使った後でかなり激しく嘔吐したそうだ。

今は健康な心臓もそんなことを続けるときっと負担になると思う。

そんなことを先生と話しているうちに姫様が麻酔から覚められた。

ここまで来ればもう大丈夫だと言うことで、完全に麻酔が覚める夕方に再度お迎えに来ることにしてまた仕事に戻った。

お迎えに行くと姫様は病院に預けておいた術後服を着て元気に迎えてくれた。

診察室の床で放すと走り回る姫様。

術後服のせいで動きがぎこちなくて、なんかロボットみたい。

それでも帰宅してからはかなりしんどそうにヒーターの前で横たわっていた。

木曜日を一日だるそうに過ごし、食欲もなかった姫様。

金曜日の朝、いきなり元気に起きて私のことを起こしに来た。

職場に着いても楽しそうで、久々に下僕2の膝の上に飛び乗って甘える姫様。

私がデスク越しに呼ぶとこっちにやってこようとして、その服にいっぱい広がってるシミを見てびっくりした。

どこかから胸水が漏れてる!

あわてて病院に連れて行ってもらった。

この時期はなかなか2人揃って病院に行けない。

下僕2からの連絡を仕事をしながら待っていた。

どうやらチューブは外れてなくて、傷口がまだ完全に閉じてないのでそこから漏れた模様。

チューブから胸水を抜いてみたけれど、ちゃんと抜けたらしい。

結構な量が漏れてたみたいだから、チューブからはそんなに抜けなかったんだけど。

朝の元気はどこへ行ったのか、帰ってから姫様はすごくしんどそうにしている。

ずっと旺盛だった食欲も、さすがに手術の後からは落ちていて、ペースト状のフードしか食べない。

でもモモ肉を茹でたものは食べるので、本当に食欲がないわけじゃないみたい。

やっぱり病院に行くと帰ってからしんどそうなので、早く自宅で抜けるようになりたい。

ドレーン設置、即在宅医療というわけにはいかなくて、やっぱり様子を見ながら病院で練習しないといけないらしい。

そりゃそうだ、輸液でもそうだもんね。

この病院は土日も開いているので、週末の間になんとか自宅で抜去できるように段取りをつけたい。

IMG_7767.png
手術8時間後の姫様。
新しい体を手に入れた!